昨今、社章の存在が改めて見直されて来ております。
新たに事業を始められる場合や、
周年記念事業のひとつとして
企業様が社章をお作りになるケースが
よく見受けられます。
ここでは、当社ロゴマークの
七宝・半光沢メッキ仕上 社章が出来るまでの
製造工程をご紹介いたします。
社章の製作を通して
御社のブランド力をさらに高め
社員の一体感をより高める
お力になれれば幸いです。
社章・バッジ製造の一連の作業は左記の工程に分けられます。
まず原寸の3倍~4倍の大きさの版下を作成します。
版下は、金型の仕上がりを想定しロゴマークや文字などの形を調整して制作します。
(版下をお客様にご確認いただき了解を得てから次の作業に進みます。)
次に版下をコンピュータに取り込み彫り込みの深さや角度などを設定しさらに形を整えます。
そしてこのデータを基に、ベイク樹脂に原寸の3倍~4倍の大きさの凹型を彫り込み原版を作成します。
出来上がった原版を彫刻機にセットし、
目的の大きさの凹型を特殊鋼の土台に彫り込みます。
出来上がった金型をプレス機にセットし型打ちを行います。
このような小さなバッジでも1回の型打ちで形が地金に表れるわけではなく、数回に分けて少しずつ地金に形を打ち込んでいきます。
また、1度プレスを行うと地金が硬くなってしまうので、地金を軟らかくするために熱を加えるナマシという作業も行います。
このバッジの場合、形状が表れるまでプレスを2回、ナマシを1回行っています。
次に抜き型を制作します。
抜き型の作成は、金型と同様にバッジの仕上がりを左右する重要な作業です。
ノコギリとヤスリを使用しルーペで確認しながら慎重に行います。(抜き型は凸型、凹型の2種類を作成します。)
そして制作した抜き型をプレス機にセットし、
地金の外周を切り落とします。
バッジの裏面に針をロウ付けします。
このロウ付けも過熱しすぎると地金や針が熱の影響で変形して
しまいますので、ロウが溶けるタイミングを瞬時に判断し、
正確に針を取付ける技術が必要とされます。
地金の表面に落ち着いた質感を表すために、
細かいガラス粉を高圧で吹きかけ表面を荒らす
ホーニング処理を施します。
次は七宝加工です。
まず慎重に釉薬を竹べらで盛り付けていきます。
盛付け後、炉に入れて800℃以上の高温で焼き付け
硬化させます。
そして盛り付けた七宝の表面を
丁寧に羽布掛けし表面を整えます
次にメッキ加工を行います。
まずメッキ液層にバッジを入れるために
バッジを金属棒に一個ずつ針金で固定します。
そして耐食性を強くするため
下地にニッケルメッキを施した後、
ロジウムメッキを施します。
全てのバッジの仕上がりを確認、
検品に合格したものに裏金具を取付け
丁寧にケースに入れてお客様のお手元にお届けします。
社章・バッジの製造工程、
お分かりいただけましたでしょうか。
1点1点熟練した職人が心を込めて製作しております。
七宝・半光沢ロジウムメッキ
素材:純銀製 ※
七宝・半光沢ロジウムメッキ
素材:丹銅製 ※
研ぎ出しエポキシ樹脂
・ロジウムメッキ
七宝・銀イブシ仕上
素材:純銀製 ※
七宝・ブロンズ仕上
素材:丹銅製 ※
金メッキ
ロジウムメッキ
金メッキ・白むきサティーナ
色入・半光沢金メッキ
※純銀製、丹銅製とも同じ紺色の七宝を使用しておりますが、
地金の色の影響で七宝の色が異なって見えます。
1つの金型から仕上方法や素材を変えることで
下記のような色々な社章・バッジを製作することが可能です。